私たちの周りには、たくさんの物が溢れています。
そして、捨てられるものが多いのも事実です。
私の創作するテディベアは、親から子へ、子から孫へ3世代に渡って持つことの出来るドイツの伝統手工芸です。おもちゃ屋さんで売られているアクリルの生地ではなく、私の手がけるベア全ては、ドイツのアンゴラ山羊の毛であるドイツモヘアを使っています。目も同じくガラスの目を使っています。
さて、サンティグ・ジュペリ作「星の王子様」の本の中に、
”大切なものは、目には見えないんだよ”という言葉があるのですが、まさにテディベアは、目には見えない大切なものを運んでくれる存在です。
自分が幼いときにともに過ごしたテディベアを、自分の子どもに渡す場面を想像してみてください。
親もまた、小さいころがあったのです。悲しいときや、寂しいとき、そしてまた、嬉しいときにもこの子は、ただそばに居てくれた存在です。
黒くなっている部分は、涙のあとかもしれませんね。
愛は、伝承文化です。テディベアを通じて、目には見えないものを感じて欲しいと願っていますし、何よりも私の創作するベアを持つ方の幸せを願ってやみません。